読書感想文の書き方の見本 中学生または高校生にこんな本は?

夏休みも折り返し地点を過ぎましたね。
読書感想文の宿題に悩んでいる中高生も多いでしょうか!?

私は、読書感想文の宿題、実は楽しみでした。

過去の優秀作文集がお手本。
昨年度の受賞作品を穴のあくほど読みながら、

「あぁ、こういうふうに書けばいいのか。
書き始めはこんな感じ?
終わりはこんなふう?あらすじはこの程度入れればいいのか。
感想もこんなふううに書けばいいんだな。」

と学びながら書きました。
楽しかったです。

今日は、古典のこんな本で書いてみてもおもしろんじゃない?
という本をご紹介します。

平安女子の楽しい!生活 』(岩波ジュニア新書)川村裕子著
というもの。

試しにかる~い感じで書いてみます。
こんなふうな感想文、いかがでしょうか。
文字数は適当です。

ご参考になる部分があれば幸いです。

『平安女子の楽しい!生活』を読んで

冒頭

「わ、なに。
このタイトルおもしろそう。」
思わず書店で手にとってしまった本。

読み始めたらおもしろくて引き込まれてしまった。

古典は、ちょっとハードルが高くてとっつきにくいものだと思っていたけれど、
この本を読んでかなりハードルが下がった。

語り口もソフトで、私たち中高生の目線に降りてきて書いてくださっているのがわかる。
外来語も多用されていて、エピソードのひとつひとつが、平安時代のお話とは思えないほど身近に感じられた。

寝殿造りの構造から

例えば、インテリアとして紹介されている当時の寝殿造りの詳細。
なるほど、当時は大きなワンルームだったのだとか。それを、几帳やら屏風やらで仕切って部屋として使っていたとのこと。

それでは、音は筒抜けだったはず。
隣の人が几帳の向こうで何をしているのか、音からしのばれる。
噂話も丸聞こえ。
誰の所に誰が訪ねてきたかも、隠しようがない。

何もかもが、あっという間に噂になって広がってしまう家の造り。
これは、なかなかストレスがたまるものだったのではないだろうか。

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なるほど。
日本人が人からどう見られるか、とても気にする国民性になったのは、こんな昔の寝殿造りの構造にルーツがあるのかもしれない。
私はそんなふうに思った。

平安女子は、私たちの祖先で、そこで生きた女子たちの行動や考え方は、今の私の中に確かにつながっているんだ。

重量級ファッションについて

次に、当時のファッションについて、イラスト入りでたいへん詳しい説明をしてくださっている。

中の下着が一番大きくて、上に羽織るものほど小さくなって、下の色の縁が見えるという仕組みはすばらしい美的感覚だと感じた。十二単がどんなものか、漠然としかわからなかったが、この詳細な説明を読んで納得。
すばらしい。
芸術的で美しい。

でも、当時の人々は、さぞ動きにくかったことだろうとも思った。

とくに驚いたのは男子の服装。
ズボンがふんわりふくらんでいるのがおしゃれなんて、今の感覚でとらえると斬新すぎる。

日本は、やはり芸術において、昔からレベルの高い国民だったのだ。

長い髪の毛の手入れ

長い長い髪の毛のお手入れについての記述は、たいへん興味深く読めた。
なぜ、長いのが良かったのかわからないが、お手入れの工夫には感心した。

また、長い髪をめぐるお話がたくさんあるのにも驚いた。
平安女子の長い髪には、エピソードになりうる存在感があるんだなぁとあらためて感心もし、驚きもする。

車に乗った女子の長い髪の毛が、部屋まで続いているなんて、おとぎ話のようなおもしろいエピソードも楽しく読んだ。

暦をみながら髪を洗う日を決めたり、髪の毛を洗う手順もきちんとしていたり、髪の毛を洗う道具も素晴らしい芸術品として調度品のひとつとして扱われていたり。

日本人は昔から几帳面だったのだと感じる。

ただ、現在のようにさっとシャワーを浴びることができない毎日を体験したくはない。ここばかりは、当時の人の生活を味わいたくないと思う部分だ。

藤原道綱母の恋

平安女子の楽しい生活の様子は、恋や結婚に関することにまで広がりを見せる。
恋文を花の枝に結び付けて使いの持たせ記述などもあり、まるで目に見えるように具体的な紹介が続く。

中でも、たびたび取り上げられている藤原道綱母とう人に、私はたいへん興味を持った。
絶世の美女だったのだとか。
歌も上手でありあまる才能の持ち主だったとか。

そんな優れた女子だから気位が高い。
でも、夫の浮気の心配をいつもしているかわいらしさを持っている。

おわりに

このように、具体的なインテリアから始まり、ファッション、恋文など具体的なイメージを持つことができるように説明を重ねてもらうと、以前に比べて、ずいぶん容易に古典の世界を味わうことができるようになった気がする。

平安女子の袖口からのぞく手の動きを想像してみたりする。
手の動きには、平安女子の心理状態が映し出されている。

嬉しい、悲しい、わくわくする。
そういった平安女子の毎日を、もう一度古文の教科書を読みなおして味わってみたいと思った。

単なる勉強科目のひとつと考えていた古文が、この本のおかげで生き生きとした人間の営みを刻んだものとして受け止められるようになった。

来学期からの古文の時間、なんだかとても楽しみだ。

まとめ

いかがですか。

平安女子の生活の楽しさは、中高生のみなさまにぜひ知ってほしいです。
優雅に思えるけど、窮屈そうな当時の女子。

昔むかし、確かに生きていた私たちの祖先の生活をイメージして、
古典作品が教科書から外に飛び出して魅力をふりまいてくれることを願います。

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-古典コラム

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