学校へのクレームの言い方 上手に先生を味方に

学校や先生のやり方に納得できないという時や、
先生の指導で我が子が傷ついている時には、
親は先生と話したいと思うものです。

でも一方で、
・こんなことくらいで電話したらモンスターだと思われるかも
とか、
・電話したことで、子どもに仕返しがあるかも
と心配して電話するのをためらいます。

学校と親の連携が子供を救う

昨今学校で起きている悲しい事件は、
学校と親がもう少し上手に連携していたら、
ひょっとしたら悲しい結末を防げたかもしれない

と思うこともしばしばです。

両者の連携がよくないばっかりに
子どもが犠牲になるのは一番不幸なことです。

子どもの不幸な事件は、
管理職に組織を運営する能力が低いなど
学校内部の問題が原因のこともたくさんあります。

話のわかる先生に子供が困っていることを理解してもらう

でも本当は、どんな学校でも、
親の気持ちをわかってくれる先生は何人かはいるはずです。

その先生たちに理解してもらうには、どうしたらいいのでしょうか。

ここでは、先生に上手に話して、
うまく子どもの危機を乗り越える方法を、
高校での勤務の経験からお話します。

具体時な例を引いてかんがえてみましょう。

こんな場合どうする?

ある朝、
高校2年の娘がぽつりと言います。
子「今日休みたいな」
母「何かあったの」
娘「別に何にも」
母「何にもってことないでしょう」
子「まあいいや行くわ」

こんな会話を交わして出て行った後は、
お母さんは晴れない気持ちで1日を過ごすことになりますね。
帰ったら聞いてみようと思いながら。

帰ってきた娘に聞いてみると、
ありがたいことに原因を話し始めました。

「私もう学校辞める。明日から休む。」

理由を聞くと、娘は泣きながらぼそぼそ話します。

推薦入試のために小論文を歴史の先生に個別指導してもらっている娘。

国立大を目指しています。
一般入試ではちょっと力が足りなそうですが、
推薦ならなんとかなるかもという担任の勧め。

でも確率は五分五分だからダメだった時のために一般入試の勉強もしておけということ。
それならということで、
入試科目の小論文の勉強を始めたんですが、
たくさん本を読まなくちゃいけなくて、
一般入試用の受験勉強する時間がない

娘は焦り始めました。

加えて、小論文の書き方がわからないらしく、
遅くまで起きていて、
やっとなにやら書いて、
翌日先生に見せても、叱られるみたい。

小論文の指導は地域でも厳しいことで有名な歴史の先生です。

職員室で、大声で、
「こんなことも知らないの?」
「まだ読めてないのか?」
「高校生なら常識だ」
「本当に合格する気あるのか?」
と再三の厳しいダメだしに精神的に打ちのめさているようです。

実際にも書く力も本当にないので、
小論文は苦手だと思い込むようになりました。
論文指導がつらいから学校を辞めてしまいたいということのようです。

お母さんとしては聞いてるだけで辛いですね。

さて、ここですぐに学校に電話を掛けたいところですが、
ちょっと待ってください。
以下のことを確認してからにします

Ⅰ確認しておくこと

1本人の主訴を見分ける。

子どもの一番苦痛は何なのか。
・小論文が書けないことそのものなのか、
・小論文の勉強のために一般入試の勉強ができないことを焦っているのか、
・それとも先生の指導がつらいのか。

指導が辛いのならば、
何に一番ダメージを受けているのか。
・指導内容なのか。
・指導方法なのか

主訴
この場合の一番の問題は指導方法と考えられます。
①「職員室」で
②「大声」で
③「欠点ばかりを指摘される」
のが辛いのです。

2主訴の背景にある訴えはないのかを考える

主訴は「職員室で大声で欠点ばかりを指摘される」ことが辛いのですが、
では逆に
小部屋で小さな声で指摘されていたら
本人はやる気を出したのでしょうか

たぶん違います。

書けないことそのものに対する焦りがベースにあります
自分でも書けないことが辛いのです。
だから、書けるようになりたくて、毎晩頑張っているのです。

でも、本人は今、欠点ばかりを指摘されて、
やる気を失っている状態です。
しかも、小論文が書けないことと学校生活を送ることを関係付けて考えてしまい、
「小論文が書けないだめな私は学校を辞めてしまいたい」
と考えているようです。

そして、実際には書く力も育っていないようなのです。

背景
小論文が書けるようにならないのがつらい。

3この状態を子どもだけの力で減少打破できるのか

ここで大事なこと。
この状態を続けていてもよいかどうかを、
子どもの発言だけで判断してはいけません

「大丈夫?」
と聞けば
「大丈夫」
と答えるのが子どもです。

特に今どきの子どもたちは、
親に心配をかけることを異常に怖れます。

「就職して最初の給料で何をしたいか」
と聞くと
「今まで親には迷惑をかけたので、ご飯でも連れて行きたいです」
と答える生徒の多いこと。

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絵に描いたような優等生が、
「あなたは何かお家で悪いことをしてるのしら」
と思われるようなことを言うのです。
何にも迷惑なんて掛けていないような子がです。

子どもは、親には遠慮を含んで話すと考えていてください
「大丈夫」
という言葉の背景には
「とってもつらいけど、お母さんが悲しむんだったら私精一杯頑張ってみるよ」
という健気な気持ちが込められています。

あくまでも、子どもの全体を見て、
この子はこの状態を一人で乗りれ越えられるかどうかで判断してください。

自力解決に対する親の判断
娘は極度の自信喪失の状態で、幼いころからこんな状態になったのは初めて見た。たぶん自力解決は難しい。
さてここでいよいよ電話をすることになります。

電話をすると決めたら、先生に何を訴えるのか考えましょう
先生を非難して、
喧嘩を売っているだけにとられたら何にもなりません。
くれぐれも冷静に。

訴える内容を考える前に、大前提があります。

「親として、娘がいつもにもない状態になっていることが不安で仕方ない。親はどうふるまえばよいのか。」

を先生に聞くつもりになってください。

娘の現状を正確に報告して、
先生自身に答えを考えさせるように言うのです

先生には指示を出したらいけません。
一般的に、先生というのは天邪鬼で、
人から指示を出されると嫌がってやってくれないことが多いです。

一方で、困っている人には
何か手助けをしたいと考える人たちです。

その性質をよく理解して言葉を選んで話します。
話の始めには日ごろの指導のお礼を言うことも大事です

Ⅱ電話する相手

どんな場合でも、まずは担任に申し出します。

部活動で起きたことでも、
教科指導で起きたことでも同じです。

ただ、担任が問題の当事者の場合は学年主任に話してもいいでしょう。
直接言われた方が嬉しいものなのですが、
親の立場で考えたら言いにくいですよね。

Ⅲ訴える内容

事実と、親としての不安を訴えます
それ以外は言いません。
対象の先生はだれであるかはもちろん伝えます。

この場合はこうなります。

①娘が学校を辞めたいと言い出した。
②歴史の先生の小論文の指導についていけないことが原因だと本人が言う。
③退学を言い出している。
④親として心配で仕方ない。
⑤どうしたらよいか。

Ⅳ最初の電話で絶対に必要なこと

ここで、言うことだけ言ったからもういいや
ではまずだめです。

担任に娘さんの事態を正確に理解してもらうことが、解決の端緒です。

まずは娘さんの今の状態に共感してもらうことが大事です。
もし、共感が得られなかったらお話になりません。
担任には見切りをつけます。
担任を指導する立場の学年主任に話しましょう。
学年主任がだめなら教頭に話します。

Ⅴ最初の電話でもらいたい回答

娘さんの事実と親の不安を言った後、
どうしたらよいかをできればその場で聞き出します。

たとえば、
・すぐに親に学校に来てもらいたいとか、
・いつまでは様子をみることにするとか、
・具体的にどうしたらよいのか
を指示してもらいます。

くれぐれも、
それを先生に指示してもらう形で話を進めるのです。

こちらの要望ではなく、
先生からの提案を引き出してください。

それがすぐに出ない場合は、
いつまでに何をしたらいいのかを決めてもらいます。

たとえば、
三日間は双方で様子を見ていて、
毎日、家での様子と学校での様子を電話で連絡します、など。

できる先生なら、
「すぐに明日生徒から話を聞きます。
その上でご家庭でできることを考えましょう。
話を聞いた結果は明日お宅へお電話します」
という具合にいってくれます。生徒が登校したくなければ、
家庭訪問のオファーをしてくれるはずです。

Ⅵ次の電話でもらいたい返事

この場合では、
該当の歴史の先生の指導を改めてもらうように、
私が校内で働きかけますという返事です。

直接担任が該当の先生に言う時もありますし、
教頭先生から指導してもらう時もあります。

担任が該当の先生より随分若い時などは管理職から話すように動くはずです。
「私に任せてください!」
という返事をもらって、
担任は味方だったと娘さんが思えたら
半分くらいは解決したことになります。

Ⅶ最終的に学校から引き出したい返事

ここで、子どもの主訴に戻ります。

まずは、歴史の先生の
「職員室での大声のダメ出しを改めてもらう」
ということでした。

でも、娘さんは合格したい一心ですから、
指導をやめてもらっては困ります。

指導方法を改めて、
なおかつ指導は継続してもらうことが望ましいです。

そして、娘さんは怯えてしまっていますから、
怯えをとるために、
担当の先生から今までの指導を改めるということを言葉で聞いて、
謝ってもらえたら
安心して勉強に邁進できますね。

先生に頭を下げさせることが目的ではありません。
娘さんに安心してもらうためにすることです。
それを混同しないように。

Ⅷ子どもに対して言うこと

①親はあなたを全力で守る。
②先生の指導は行き過ぎである。
③あなたは悪くない。
④親が先生と話すから落ち着こう。

とこれだけです。
子どもの訴えを疑ったり、
退けたりしてはいけません

子どもが安心して親に話せる状態をキープすることはこういう時だけでなく、いつも大事です。

まとめ

学校と先生は敵も味方でもありません。
学校側、保護者側など対立した表現があるのがおかしいのです。
共に子どもを育てる仲間です。

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