『源氏物語』よくわかる まとめ「源氏が関係を持った女性達」

源氏物語には母桐壺更衣からはじまって、女性がたくさん出て来ます。
特に源氏が元服してからは、
源氏の恋愛を中心に話が進みますので、
恋人が次々に出て、結婚も何度もします。

源氏物語の中で出会ってから亡くなるまでの生涯を遂げている人も何人もいます。
母娘ともに話題になる組も何組もあります。
源氏物語を読み進むとあまりに女性がたくさん出てくるので、
混乱することもよくありますね。

そこで、ここでは、書かれている女性の中で、
源氏と婚姻関係のあった人だけを、源氏の年齢を追ってまとめてみました。

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12歳 葵の上・・時の左大臣の娘。源氏の正妻で四つ上。気位が高く打ち解けるのに時間がかかった。夕霧を生んですぐに26歳で亡くなる。
17歳 空蝉・・・頭中将から恋愛論を聞かされた翌日、方違えに訪れて出会った伊予介の妻。その後まったく話に登場しないが、29歳の時偶然再会。身分が低いことで、源氏の寵愛を避ける。
この頃か?(明示なし)六条御息所・・源氏よりも八歳年上。前東宮の妻で上品で知性溢れる女性。東宮亡き後、源氏に恋狂う自分の業の深さに悩む。生霊により、夕顔と葵の上を呪い、二人は亡くなってしまう。
17歳 軒端荻・・空蝉が頑なに関係を拒むのでその継娘と契りを交わすことに。
17歳 夕顔・・雨夜の品定めの時に頭中将が語った相手。頭中将の恋人でもあった。物の怪に取り憑かれ急死。
18歳 藤壷中宮・・亡くなった実母によく似ていると言われた義理の母親。父帝と結婚してからずっと思慕の対象。体調を崩して宿下がりしている時に関係があり宮は懐妊、冷泉帝を出産。後々まで源氏の懺悔と思慕の情は変わらず。
18歳 紫の上・・藤壺中宮の縁者。 垣間見て気に入り、世話人亡き後10歳で引きき取る。源氏とは8歳違い。自分好みの女性に育てて、14歳で源氏と新枕。生涯かけて愛されるが正妻にはならず、二人の間に子もない。
18歳 末摘花・・頭中将と争った相手。誠実な人柄だが、容姿が残念。それですぐに通わなくなるが、10年後引き取って生涯面倒見る。
20歳 朧月夜・・右大臣の娘。東宮への入内が決まっていたのに、桜の宴の夜源氏と偶然出会い結ばれる。逢瀬を重ねていることが右大臣にばれて源氏は須磨に退去する。源氏物語の中では奔放な女性で、最後は出家する。
22歳 葵の上逝去。紫の上と新枕。
25歳 花散里・・父桐壺院が没し、父の昔話をしたいと訪ねた父のなじみの麗景殿の女御の妹。後に源氏の屋敷六条院へ呼ばれ、源氏と葵の上の子「夕霧」と頭中将と夕顔の娘「玉鬘」の養育を引き受ける。
28歳 明石の上・・ 退去中の明石の地元名士明石の入道の娘。気に入って都に連れて帰る。明石の姫君の母。
32歳 朝顔の君・・父親は桐壺帝の弟桃園式部卿宮。思慕する藤壺中宮が亡くなってすぐ、かねてから気になっていた朝顔の君に猛烈アピールする。が朝顔の君はなびかず、代わりに紫の上に気を揉ませることになる。
40歳 女三の宮・・朱雀院の娘。14歳で源氏の正妻となる。のちに頭中将の息子柏木と関係し、不義の子薫を生む。

様々なタイプの女性が書かれてます。
どの人の人生も完璧ではないように描いたところが、源氏物語の素晴らしさかもしれません。幸せに絶対的な尺度はないということを考えさせられますね。

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