高校教師が三者懇談で保護者対応する場合の方法・ポイント

学期の終わりに三者懇談を組んでいる学校は多いはずです。通知表を渡しながら学期の振り返りをし、
次学期の抱負を三者で考えます。中でも12月の末は進路を決める大事な時間となります。

しかし、このところ学校では、

随分短い時間で懇談を終えて、
「問題ありませんでした」
と揚々と職員室に戻る若い先生の多いこと。

問題のないのは当然です。

問題がなくても懇談はゆっくり保護者と向き合うことに意味があるのです。
保護者から貴重な情報を得て
こちらからも良い話題を提供でき
三者で共有することがいつくかあってこそ
保護者に学校まで足を運んでもらう意味があるのです。

通知表を渡して、
「お家で何かお困りのことはありませんか」
では、保護者も何も話さずすぐに見切りを付けてしまうでしょう。

一方で個人情報保護が叫ばれるようになって、
家庭の状況をあれこれ聞き辛くなってしまった学校の弱さもあります。

三者懇談は雑談が大事です。

雑談の中から家庭の教育観や経済観、
子どもへの愛情のかけ方などいろいろわかることがあります。
それを上手に拾いましょう。

ではどんな具合に話したらいいのでしょうか。具体的にまとめてみます。

保護者対応1

「家庭環境簿」を素材に聞く

入学の時に各家庭から提出してもらっている家庭環境簿を確認することで、
家庭状況に変化がないのかを尋ねます。

その中で、兄弟姉妹は大学進学しているか
父親には夜勤があるのか
母親の帰宅時間は何時くらいか
駅から自宅までの送迎はだれがしているか
などを直接尋ねられたら、ぜひ聞いておきます。
できなければ、状況変化だけをメモします。

うまく保護者の思いを聞き取ることが大事です。

でももっと大事なことは、
聞いたことから家庭状況を類推して考えることです

たとえ直接聞けなくても、
その家庭がどんな経済状態で
どんな教育を望み
今までの子育てをどうやって来たのかを想像します。

その子が一人っ子で、
保護者は従業員も何人もいる会社を経営していらっしゃったら、
跡を継いでほしいと考えるのが普通です。
でも子どもの思いは違うかもしれません。

スポンサーリンク

その行き違いを明確にしておくことが大事なのです。
「お父様の会社を将来は継ぐのかしら?」
などと子どもに振れば、保護者も何やら言われるでしょう。
それを聞き逃さないでください。

そのためには少ない情報から想像して考える力をフル回転させてください

保護者対応2

明確に尋ねること

進学する場合の資金計画

大学に進学する場合には4年間分の、
専門学校ではそれぞれの年数の授業料や諸費がかかります。

私立大では年間120万、4年間で460万、それに入学金を入れたら500万程度です。
その資金計画はどうするのかきちんと聞いてください。

奨学金をあてにする時のリスクは必ず説明します。
借り入れをひと月5万程度にしないと、後々返済が間に合わなくなります。

保護者が我が子に望むこと

保護者が我が子に望むことを一つだけ保護者に聞いておきます。
その場にいる生徒に聞かせるためです。
楔を入れる意味があります。

保護者対応3

明確に伝えること

良いこと

生徒の学校での頑張りは必ず話します
どんな些細なことでも見つけておいて話します。
これを一番はじめに言いましょう。

欠席、遅刻、早退の回数

通知表に明示してありますが、
口頭でも確認しておきます。
特に欠席日数は単位取得に関わる大事な事項ですから、
教師の立場を守るためにも丁寧に確認しておきます。

校内推薦規定

これはどこの学校でもあります。
進学する場合の校内の推薦基準です。
調査書の平均が3.5以上など、各学校で定めています。

高三になって、
基準を言われても今更どうしようもないということになっては、
生徒も保護者も困り、説明責任を追及されます。
入学当初に説明しておくべきことですが、学期にも必ず。

その学期に生徒が起こした良くないこと

これは、言いにくくても必ず学期ごとに保護者に話しておきます。
そうしないと、後でもっと面倒なことに必ずなります。

例えば、
・授業態度が悪くて教科担任から注意を受けていた
・忘れ物が多い
・提出物が遅れがち
などです。

こういったことは後から退学などの大きな問題になることが多いのです。
保護者に早く伝えておけば、
最悪の事態を避けることもできます。
嫌な役目ですが、後のことを考えて今話した方がみんなのためになります。

まとめ

三者懇談は貴重な時間です。制限時間いっぱい使って、少しでも保護者に近くなりましょう。

スポンサーリンク

-受験生に必要な知恵

Copyright© ハイスクールサポート , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.

ツールバーへスキップ