『源氏物語』若紫 その2 現代語訳 おもしろい よくわかる古文


【源氏物語】若紫 その2 の原文冒頭

尼君、
「いで、あな幼や。言ふかひなうものし給ふかな。おのがかく今日明日におぼゆる命をば、何とも思したらで、雀慕ひ給ふほどよ。罪得ることぞと、常に聞こゆるを、心憂く。」
とて、 「こちや。」と言へばついゐたり。面つきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、髪ざし、いみじううつくし。ねびゆかむさまゆかしき人かなと、目とまり給ふ。さるは、限りなう心を尽くし聞こゆる人に、いとよう似奉れるが、まもらるるなりけりと思ふにも、涙ぞ落つる。

【源氏物語】若紫 その2 のあらすじ

垣間見で見た少女のお顔が大好きな義母藤壺女御にそっくりだった件。
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【源氏物語】若紫 その2 の超現代語訳

尼君、
「おやまぁ、なんて赤ちゃんみたいよ。
聞き分けのないことをなさるわねぇ。
私が今日か明日かという命なんてことをお気にもされないで、
雀ちゃんに追いかけていなさるなんて。
そんなことしてはいけないって、いつも申し上げているのに、罰があたりますよ。情けないわね」

といって「こちらにいらっしゃい」
と招くと
少女は膝をついて座ったんだ。
やっと顔が見えたよ。

それを見ると、お顔立ちはとってもかわいらしい。
眉のあたりがほんのり見えて、
あどけなく髪の毛を書き上げた時に見えた額の様子や髪の感じなどとっても清らかでかわいらしいんだ。
これは大きくなったらどんなきれいな娘さんになるだろうと僕の目は釘付になった。

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それはそうとも、私光源氏が限りなくお慕い申し上げている方、
藤壺の女御様にそっくりでいらっしゃったから
自然にそうなっちゃうんだよ。

こんな出先でも、藤壺の女御様のことを忘れることはできないんだと思うと、自然と涙が出てくるよ。

【補足の説明】

藤壺の女御、すなわち藤壺中宮が桐壺帝のところへ入内したのは、
藤壺16歳、
源氏11歳。

五つ違いの義母を女性として好意を抱くようになった源氏。

12歳で元服し、正妻葵の上を迎えてからも、
藤壺への思慕は収まらず、
のちに密通し、藤壺は不義の子、冷泉帝を出産します。

この話は源氏が藤壺女御と密通するより前ので遂げられない純な思いが一番募っていた頃です。

若紫と呼ばれるこの少女は10歳で、
この後源氏の懇願により引き取られ、
のちに妻として迎えられます。

源氏物語の様々な愛の形の最大の一つが若紫への愛です。
でも、こういう愛され方は辛い時も多かったかもしれませんね。

古文 おもしろい よくわかる現代語訳 【源氏物語】若紫 その1

『源氏物語』よくわかる まとめ「源氏が関係を持った女性達」

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